ミーティングキャラバンレポートVol.4 開催のお知らせ |
2003年12月28日|日| 豊田市美術館 講堂
わたしは豊田に住んでいて美術が好きです。地元に評価の高い美術館があるのはうれしいけど、鑑賞は、自分の中で終わってしまいます。美術館で日常から離れて美術と向き合うのは必要なこと、でも日常の中に美術を取り込むための具体的な実践の必要性も感じます。
ミーティングキャラバン報告会では、全国各地の自発的な美術活動を知ることができます。地方/都市に関わらず、各地では土地固有の問題と向き合いながらも(だからこそ)興味深い活動が実現されています。
豊田という場所での文化的活動に否定的な人は多いですが、具体的な事例を参照するとともに、問題に対してあきらめるのではなくなんとかしようとする姿勢に触れることで、それでも活動しようとする機運につながることを期待します。
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中村千恵
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新たな出会いを求めて。
−N-mark、MEETING CARAVANについて− |
武藤勇、野田利也によって運営されるN-markは、既存のシステムに頼ることなくアーティストが活躍できるシーンの創出を目的に1998年に結成。具体的な実践として、1999年に愛知県春日井市に、2001年に名古屋市港区にそれぞれ1年間、自主運営によるアートスペースをオープン。若手アーティストや実験的表現を志す個人、団体の表現の場として数多くの展覧会、イベントを企画。また、スペース運営にこだわらず、ウェブサイトの運営、地域事業への参画など活動は多岐に渡っている。そうした、ハードからソフトへの志向の中で生まれた企画の一つがオープンミーティングである。
オープンミーティングでは私達が抱える運営や活動、問題意識を独自のものとぜず、オープンに多くの人が柔軟に共有できる形をつくってきました。私たちは自らの活動拠点に人々がやって来るのを待つのではなく、自ら積極的に各地へと出かけ、ミーティングを開催してきました。結果、そこでは情報を聞き付けての飛び入り参加、偶然その場に居合わせての参加など、様々なカタチで多くの出会いを実現させました。その各地にいる様々な人たちがそこで、地域独自の情報を改めて知ることが出来たり、その情報を共有し合ったりすることが出来、後のさまざまな展開のきっかけとなりました。
今まで私達が単発で開催してきた「オープンミーティング」を日本列島を縦断する「キャラバン」という形で開催したのが「ミーティングキャラバン」です。「地方の時代」と言われて久しいですが、マスメディアは中央に集中し、各地の文化事情を知り得る確固たるツールをなかなか見出せずにいると言えます。そして、確かに各地で評価すべき文化が発生しているにもかかわらず、意外にも隣の街で起きている事象についての情報を持っていなかったり無関心であったり、横の繋がりがなかったりもします。そういった、各地での情報発信のみで終始してしまっている各ポイントを訪ね、情報を集め、伝え、文化の橋渡しを実現しようとするものです。
全国17カ所で行われたオープンミーティング。そのほとんどが初めて知るアートシーン、初めて出会う人々。恐らく既存のメディアや日常生活では出会うことの、知ることのなかった貴重な情報の数々を報告させていただきます。
http://www.n-mark.com
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●時間/open:13:00 start:13:30
●参加費/ご参加いただくには美術館観覧料が必要です。
常設展250円(150円)企画展(常設展も観覧いただけます)800円(600円) ※( )内は学生
●会場/豊田市美術館 〒471-0034 愛知県豊田市小坂町8丁目5番地1
●URL/www.museum.toyota.aichi.jp/
●問合せ先/ミーティングキャラバン報告会実行委員会
〒486-0842 愛知県春日井市六軒屋町東丘25-37
●Tel/0705-416-6057(N-mark)
●E-mail/info@N-mark.com
●URL/www.N-mark.com
●主催/N-mark
●企画/中村千恵 |