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AUTO|林修平×鈴木雄大×近藤拓





明日も、今日と同じ行動を繰り返す。明後日も明々後日もその翌日も。

近頃、自閉症に関する議論が活発に行われている。自閉症者は脳、器質に由来する差異から、いわゆる定型発達者とは異なる知覚、別の現実の中を生きている。
議論において度々前提になっているのは、自閉症者の知覚を定型発達者と比して欠如しているものだと見倣すのではなく、別様に発達したひとつの技術として捉え直すような視座である。
彼らは変化することができないのではなく、変化しないでいることができるのだ、という視座。技術として在る自閉。

僕たちは、SNSの普及などにつれて加速度的に増していく相互監視と同調の圧力に曝されて いる。それらは思考の単線化と意に反する変化を僕たちにもたらす。そして、そこから逸脱したものには即座に病理や障害の名を冠したラベルがあてがわれる。このような状況の中で、僕たちは自らを複線的な存在として配置し直す必要を感じている。
本展では、自閉症者の知覚=技術をヒントとし、単一化していく規範に抵抗し、自己を保持するための技法を模索する。即ち、本展におけるAutoとは、自閉症(autism)であり、自身について記述する事(auto-)であり、別の規範へと向かうことのできる乗り物(auto)なのである。

│展覧会関連企画│
オープニングパーティー、アーティストトーク(林修平×鈴木雄大×近藤拓丸)
2月9日(金) 18:00-20:00【参加費】未定

関連レクチャー「リフレイン/テリトリー/アート --哲学的「自閉」概念と芸術の存在論」

2月10日(土) 18:00-20:00
【参加費】未定
小倉拓也(哲学者 大阪大学特任助教)

アーティストトーク「タイトル未定」(長谷川新×林修平×鈴木雄大)

2月17日(土)18:00-20:00 事前予約、参加費有り。
ゲスト:長谷川新(インディペンデント・キュレーター)
詳細は後日公式Facebookページに掲載いたします。




 
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2018年2月9日(金)~2月24日(土)│13:00ー19:00│日・月曜・祝祭日定休│入場無料
N-MARK B1
〒460-0003名古屋市中区錦2-11-13 chojamachi TRANSIT BUILDING-B1
主催:N-mark│協力:chojamachi TRANSIT BUILDING