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鵜飼聡子|NATURAL TREE
2015.7.10(FRI)-7.25(SAT) OPENING HOURS : 13:00-19:00 / CLOSED SUNDAY / ADMISSION FREE
●オープニング・パーティー:7月11日(土)19:00 ●アーティスト・トーク:7月17日(金)19:00
主催:N-mark│協力:chojamachi TRANSIT BUILDING


鵜飼聡子|P ⊃ un-P
2015.7.27(MON)-8.8(SAT) OPENING HOURS : 13:00-19:00 / CLOSED SUNDAY / ADMISSION FREE
●オープニング・パーティー+座談会:7月27日(月)19:00 ●CM3ライブ:8月1日(土)18:00
主催:N-mark│協力:chojamachi TRANSIT BUILDING





《廊下の絵》2013年


《モチーフ》2014年


blue,yellow,redの展示風景2014年


《鏡の中からきた人の部屋》2014年


《間瀬S氏についての事》2014年

鵜飼聡子がN-markのディレクションで作品を発表するのは2013年の「くうちゅう美術館」以来2度目である。その展覧会は電波塔としての役目を終えた名古屋テレビ塔を会場としたグループショーで、そのための機材が置かれていた場所が展示空間として用意された。しかし鵜飼はそこではなく、雑然とした薄暗い通路を作品化させた。作品のタイトルは《廊下の絵》。しかしそこには「絵」らしきものは存在しない。あるのは、多くの非常口と書かれた矢印型の誘導看板、数メートルごとに置かれた消火器。その狭い空間に多すぎるそれらは、元からそこにあったものを模造したものである。それはドアやロッカーまでに及んでいる。一見インスタレーションに見えるこの作品を鵜飼は「絵画的」と言っている。その模造され不自然に増殖されたマテリアルは、キャンバスに絵の具を塗るように置かれているのであり、空間(三次元)を絵画(二次元)として捉えているのである。この次元という空間の広がりに対する興味は、その後に発表された《モチーフ》や《blue, yellow, red》にも見て取れる。《モチーフ》ではカラヴァッジオが描いたモチーフを立体として作成し、さらにそれを写真に収めた。《blue, yellow, red》は平面から立ち現れようとする多面体を、面の境界に引かれた実存しないはずの輪郭線が二次元に留めている。これらの作品は小さな差異や違和感によって成立しているのだが、その手間は決して小さなものではない。この必要以上とも思えるプロセスへのこだわりこそが作品の魅力に他ならない。
2014年に発表された《鏡の中からきた人の部屋》《間瀬S氏についてのこと》では劇作家のように物語を紡ぎだし、自分自身が別人格としてその主人公になり、モチーフやその環境を取り込むというプロセスを経て作品を完成させた。
今回、N-MARK B1では鵜飼が育てている奇妙に変形した観葉植物をモチーフに同時進行で展開した一つの個展を二つに分岐して提示します。
これは実現されなかった無数に存在したはずのプロセスを想像させるユニークな試みである。


鵜飼聡子(うかい・あきこ)略歴
1990愛知県生まれ 2014 愛知県立芸術大学美術学部油画専攻卒業 現在 愛知県立芸術大学美術研究科博士前期課程油画版画領域2年在籍
主なグループ展:2013くうちゅう美術館2013(名古屋テレビ塔、愛知)プレ卒展(芸術資料館、愛知)woodlandgallery2013(美濃加茂文化の森、岐阜)プレプレ展(矢田ギャラリー、愛知)2014平成センチメンタル(YEBISU ART LABO、愛知)美濃加茂annual2014(美濃加茂文化の森、岐阜)~2014(芸術資料館、愛知)亀崎せこみち展(亀崎の古民家、愛知)愛知の文化見にいきまshow(愛知県庁、愛知)CBC翔け!20歳の記憶展(CBC スタジオギャラリー、愛知)


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アクセス : 地下鉄東山線・鶴舞線[伏見]駅下車、一番出口より徒歩5分

〒 460-0003名古屋市中区錦2-11-13chojamachi TRANSIT BUILDING-B1
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