ポスト体育の日、東京オリンピックなどをテーマとしたグ現代美術のグループ展。
絵画、彫刻、映像、新しいスポーツからオリジナルなeスポーツが登場。
名古屋を中心に活動する現代美術アーティスト、井藤雄一、加藤智子、河村陽介、設楽陸、杉山享平、武藤勇などが参加。
今年のオリンピックに合わせて、体育の日がスポーツの日に、
10月の第2月曜日(2020年は10月12日)だったはずが7月24日になるなど、
新型コロナウイルスの現状などを合わせて世の中で不思議なことがたくさん起きている。
このもっとも不思議な日をキーワードに、様々なアート表現が集まる展覧会。
感染者も日に日に増えてるし・・・。
なんだかいろんなことが止まってる。
こんな数百年に一度しか起こらないと言われる状況だからこそ、クリエイティブな知覚がビンビン働く。
今のような、不測の事態な状況下では、アーティストやクリエイターに関係なく、誰もがクリエイティブな知覚が働くのではないだろうか。
うまく説明できないけど
とにかく今はSF映画の中に迷い込んだようなとても不思議な世界にいて、その時間と空間を全世界の人が共有しているのだ。今年の体内時計の狂いかたは半端ない、その不思議なリズムの集大成がもうすぐやってくるのだ。
今年のオリンピックに合わせて、体育の日がスポーツの日に、10月の第2月曜日(2020年は10月12日)だったはずが→7月24日に時空が捻じ曲がる。
(そりゃあ「俺たち入れ替わってる」とか起こるよね。)と、 この日は10月にタイムトリップできる日なのだ。 こんな感じで私たちの体内時計は新型コロナウイルスの影響と合わせて狂いまくってて、 それを私たちは今、キャリブレーション(正しく調整する)しようとしてるところなのではないだろうか。 そんな今、今日という時間と空間を、今生きている人たちと共有できたらと思う。
Artist
デジタル画像や動画に意図的にエラーを起こし、破壊することを表現とするマッドサイエンティスト井藤
雄一は、延期された東京オリンピックとパラリンピックの実現しなかった競技場をグリッジされた動画で表現する「my zaha dream」を発表する。
未知なる触感や知覚をもとめつづける、未知のアーティスト加藤智子は、体のパーツをを使った、体育表現を試みている。どんな作品に仕上がるのかは展覧会が始まるまではわからない。
バスの運転からゲームまでこなすマルチなメディアアーティスト河村陽介は、自身が所有するバスをモチーフにしたeスポーツゲームを製作予定。
また、妄想とトラウマの天才画家、設楽陸はオリンピックをテーマに妄想の絵画、ドローイング立体作品を予定している。
あえて知らない部分を想像力とポップな色彩感覚で拡張する彫刻家、杉山享平は、オリンピクを楽しむ国民性を、ポップな彫刻で表現する。
昨年からなぜか鑑賞者によって作品が破壊され続ける不運なアーティスト武藤勇は、昨年制作した「もやし卓球会場」を設置。もやし卓球強化選手を募集中。またバルセロナオリンピック当初に制作したフライングスイマーの展示(今回は参加型ではありません)など、スポーツやオリンピックに関連する作品が展示される予定。
井藤 雄一
愛知出身。2014年中京大学大学院情報科学研究科メディア科学専攻博士後期課程修了(博士 メディア科学).その後,中京大学工学部メディア工学科にて助手1年と助教4年を勤め,2019年より神奈川工科大学情報学部情報メディア学科講師.これまでにPrix Ars Electronica 07 Interactive Art部門 (2007),2015 MECアワード (2015) 等で作品が入賞している.現在は映像や音などのデジタルデータを意図的に誤用して,ノイズやグリッチと呼ばれるデータのエラーを利用したメディア表現に注目しながら映像音響表現に関わる作品やパフォーマンスの制作と研究を行っている。
加藤智子
1993年愛知県生まれ。2000年、朝礼で縄跳びをして足を骨折。2000年から2003年まで城西スイミングスクールに通う。勉強すると頭が詰まって足が遅くなるという嫌味を信じる。2002年、弟を追いかけて転び前歯で下唇を切り、少し縫う。2005年、竹馬に夢中になる。下校中に足の速い幼馴染を追いかけて転び、右肘にかさぶたを作る。2007年、ハードル走を行う人たちの風の受け方に感銘を受ける。2015年、名古屋芸術大学美術学部を卒業。2016年、ボルダリング会に入会するも同年脱退。2018年、電動自転車に乗る。以後、運動とは疎遠。右利き。フリーターとしても活躍。航空券の払い戻しがスムーズに進まず引退も考えたが、現役を続行。
河村陽介
メディアアートコミュニティNODE-LABや移動型ラボMOBIUMを主宰。 近年はワークショップを軸としたメディア表現作品の共同制作プロジェクトを中心に活動を行なっている。 あいちトリエンナーレ2016では参加型プロジェクト「ツクロッカ」のプロジェクトリーダーを担当。 長者町アートハッカソン(2019)を企画。 現在はオンラインワークショッププロジェクト「TOYOTA HACK CAMP 2020」を進行中。 今作はe-sportsのゲーム作品を出展します。
http://www.node-lab.org
http://www.mobium.org
設楽陸
幼い頃、TVゲームが禁止されていて、よく友達の家に行っては友達がプレーしている様子をゲーム画面と一緒にスケッチし家に戻って続きを描き紙の上で独りプレーしていたこと、さらにゲーム機を持っていないのにお小遣いで攻略本を買ってはそれを模写、加筆をしオリジナのゲームブックを制作していた事や住んでいたアパート群のコンクリートブロックの壁に友達と落書きした記憶、これら個人的な物語が創作の原点となっていて、最近ではスマホで撮影した友人や家族、パートナー、SNS上で集めた見知らぬ人の人の画像、日常風景、何でもない画像をステンシル化してスプレーで絵画に吹き付け、溶け込ませる事で視覚情報の世界も現実も虚構も過去も現在も未来も一つの延長線上として描こうとしている。
杉山享平
1994 三重県生まれ/
2018 愛知県立芸術大学彫刻専攻 卒業/
2020 愛知県立芸術大学大学院修士課程彫刻領域 修了 グループ展/
2018 BLACK TICKET(黄金4422BLDG・愛知)/
2018 足助ゴエンナーレ(足助町・豊田市)/
個展
2019 gymnastics 電柱(N –mark・名古屋市)/
2019 鹿ではいられない(GalleryFINGERFORUM・名古屋市)/
受賞歴
2018 愛知県立芸術大学卒業修了展 桑原賞
武藤 勇
1997年名古屋芸術大学卒業、1998年CCA北九州アーティストリサーチコース修了後、アート活動とともに1998年N-mark代表として多くのアートプロジェクトを展開。2005年「ミーティングキャラバン」をBankART出版から出版。主な作品・展示は2009年「重慶インターナショナルワークショップ」(重慶、中国)で《ワールドすき焼きツーア》《リレーする肖像》を発表。2012年同プログラム、「2014年文化庁メディア芸術祭愛知展」(愛・地球博記念公園 愛知)で《全自動土下座珈琲》、2018-2019年「ボーダレス2018/ランドリー展」(アートラボあいち、愛知)、BankART、横浜で《不測の事態》などの作品を発表。横浜では鑑賞者によって不測の事態によって154の作品が破損した。
ポスト体育の日。展
2020年7月24日スポーツの日(金・祝)〜8月8日(土)
営業時間 17:00~20:00(平日)
13:00~20:00(土日祝)
※月曜定休 ※予約制
入場料:500円
参加作家:
井藤雄一、加藤智子、河村陽介、
設楽陸、杉山享平、武藤勇 他
〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦2丁目11−24
※新型コロナウイルス 対策のため入場規制をしております。
※マスク着用など各自で新型コロナ対策をお願いします。
※7月25日以降は予約制となります。当日来ても入場することはできないことがあります。
※不測の事態、有事の際には展覧会を中止します。
企画:N-mark