週刊「÷3」 TEXT by Maki Takemoto 竹本真紀 profile1976 青森県八戸市に看護婦の母とバンドマンの父の間に生まれる。 1992 1994 1999 2000 今後の予定 「ガチャポン・トンチキ・プロジェクト」東京都現代美術館 ギフト・オブ・ホープ展内 '01.1.20.2:00〜 new!'02.2 銀座小野画廊IIで個展開催 '01.7 柏寺島文化会館で個展開催 | 体力のおとろえを感じてきました今日この頃、いかがおすごしでしょうか。ゴールデンウィークは天気が良かったですね。わたしにとっては貧困と戦うゴールデンウィークとなってしまいました。 貧しいのだが、わたしの住む千葉県柏市からあさがやまで行ってきました!方法芸術祭!!たくさんの人だかりでした。わたしは気のきいたかっこいい感想などは苦手なので省かせていただきますが、もりだくさんで楽しかったです。(祭りのあとの飲みもふくめ)また新しく知り合った人もいたりして、お金にはかえられないものがありました。また、自分ももっと作品を向上させなければいけないと思いました。 さて、÷3も週刊になってから1か月たちました。週刊になるとやはり、ネタが苦しくなりますね。青森ネタならたくさんあるのですが、またかよ。と言われそうなので、青森ネタは小出しにしていくことにします。この度、千葉県柏市中古レコードバースデーで5月27日から6月2日まで「竹本真紀記憶処理」展を開催することになりました。この作品展は既成の展示スペース以外の場所で美術作品がいかに社会と関わりあいを持てるか、ということを目的にしたものです。展示作品の「記憶処理」は昨年9月に青森県八戸市で行われた、「タイムラグラグタイム」展で展示したものですが、場所によって形が変わる作品です。今回は中古レコードというそれだけで存在感の強いものの中にどのように展示していくか、ということが課題になります。中古レコードバースデーさんとは2年くらいのおつきあいになりましょうか。店長に「作品飾ってあげるから持ってきなよ。」といわれたのが最初で、なんとなく作品を置かせてもらっていたのですが、今回、八戸で行ったインスタレーションを関東でも行ってほしいという声もあり、バースデーさんに企画書をもちこんだというわけです。中古レコードバースデーさんは1960年代から現在までのレコードやCDを扱っていて、特にビートルズやニルバーナに力をいれています。お店の雰囲気はアットホームで入りやすいので、気軽に立ち寄ってみてください。 柏で以前個展をしたり、取材を受けたりして柏に長く住んでいる方のお話をきくことがありましたが、みなさんが口々におっしゃることは、柏には文化が育ちにくいということでした。柏市はとても文化的なところです。しかし、柏を拠点とした柏発の文化が育ちにくいといいます。都内に近いこともあるでしょう。もともとあった画廊もつぶれてしまったそうです。わたしの実家八戸も似たようなところがあります。まだ、土着性が強いかもしれませんが、マイナーなものが少ないイメージがあります。必ず経済効果の約束されたものを優先にしているような気がしてなりません。実際、八戸から映画館が消えました。青森には村上善男先生がいらっしゃいますが、彼はいつも言っていました。「東京が第一線なのではない。作家がいる場所が一線なのだ」と。つまり、銀座で個展しなくてもいいじゃないの。お茶の水や高円寺でレコード屋やらなくてもいいじゃないの。ということで、確かにその道の一線で物事をすれば、みにくる人も多いし、それなりに結果がついてくる。そうでない場所に根をはって戦うこと。それはもうすでに自分だけのためではなく、社会への挑戦というか、文化の啓蒙というか、大きな目標が裏に隠されているでしょう。わたしにとっては、柏に根をはって中古レコード屋を経営している店長が、青森に根をはる美術作家とだぶるところが確かにあったのです。
週刊÷3
部屋にゴキブリがでました。片手にほうきを持ちながら÷3やってます。 | |
N-mark.com Copyright 2000.N-mark.com,All rights reserved. |