週刊「÷3」 TEXT by Maki Takemoto 竹本真紀 profile1976 青森県八戸市に看護婦の母とバンドマンの父の間に生まれる。 1992 1994 1999 2000 今後の予定 「ガチャポン・トンチキ・プロジェクト」東京都現代美術館 ギフト・オブ・ホープ展内 '01.1.20.2:00〜 new!'02.2 銀座小野画廊IIで個展開催 '01.7 柏寺島文化会館で個展開催 | 5月27日から6月2日まで千葉県柏市で「竹本真紀記憶処理」展します。詳しいことは5月8日÷3をみていただければ、と思います。この展覧会のマスコミの反響がやや、ありまして、何度か取材なるものを受けました。わたしがこの取材の中で特に強調したことといえば、5月8日の週刊÷3に凝縮されるのですが、まず、「美術とは、身近なもの」ということが一番です。今回は中古レコード店での展示ですが、美術館や画廊に足を運ばない人に美術との出会いを与えるということも目的にしています。しかし、美術も中古レコードも興味のない人にとってはゴミと同じ。豚に真珠ってなわけです。しかしながら、美術ときいただけでシャッターをおろされてしまったり、大変高尚なイメージにされてしまいがちです。なにか、心や頭に準備がないと入っていけないような感じを持つ人が多いのが現状といえましょう。だが、それをだまって、「なんでこちらがわもみてくれないんだよ。」と待っている状態もどうかと思いますし、かといって、「美術やってるからえらい。」という、おやまの大将もいるからこまりもんです。とにかく、なんとかして美術と社会の間のラインの風通しをよくすることは、わたしたち美術作家がたべていくためにも必要なことです。それは並大抵のことではないでしょう。 先日、品川駅の前で「三宅島の方々の支援のために著名と募金お願いします」と、著名のボードをつきつけられました。わたしは、「なぜそれが必要なのか、きちんとした説明なしでお金をもらおうというのは間違いだ。」と言いました。おんなじなんです。わたしの中では、美術活動も募金著名活動も同じです。この意見を読んでとんでもない。と思う人がいるかもしれませんが、ただ、かわいそう、気の毒、役に立つというのでは、お金は出せないのです。本当に必死な人は多くを語らなくても伝わるものはあると思います。わたしは美術だからとか、人の救援だからというだけでお金がもらえるだろうという甘さも好きではありません。自分に近いものでなければ、自分には真実味をおびてこないのです。それは遠くで戦争があっても同じことなのです。宗教の違いを強く実感するのも、実際わたしが、学生寮で留学生と暮らして初めて感じることであったし、本当に親身になるということは、ただ耳から入ってきたことを、はいはい、ときくだけではできないと思うのです。 さて、バースデーでの展示の話に戻りますが、実際着々と展示作業に入ってます。その中でもやはり、色々な問題が出てきたりして、展示スペース以外で展示することの難しさを実感しています。先に色々なことを述べましたが、それ以前にこの中古レコード店にこの作品があって、作品とみなされるのか?という初歩的な心配もあったりです。ま、とにかく頑張ります。お時間がありましたら、また、柏までくる気力がございましたら、どうぞ、おたちよりくださいませ。
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