週刊「÷3」 TEXT by Maki Takemoto 竹本真紀 profile1976 青森県八戸市に看護婦の母とバンドマンの父の間に生まれる。 1992 1994 1999 2000 今後の予定 「ガチャポン・トンチキ・プロジェクト」東京都現代美術館 ギフト・オブ・ホープ展内 '01.1.20.2:00〜 new!'02.2 銀座小野画廊IIで個展開催 '01.7 柏寺島文化会館で個展開催 | 先日、理不尽ないやがらせにあった。それは、他人の前でわたしに恥をかかせようとしくまれたもので、おまえ、少女まんがのみすぎかよ!!と思うほどのその人の言動に、驚いてしまった。しかしながら笑顔でのりきったわたしの前をその人は「おもしろくないわね!」といった表情で去っていった。わたしの様子の変化に気づき、なんかあったの?とその場で声をかけてくれた人の前でついほろほろ涙ぐんでしまった。なんだろうか。わたしは何度となくそんな目に遭ったことがあるが、そういう人種が宇宙人のように思えてならない。そういうことが趣味の人たちなのね。かわいそうね。と思うしかないか。 わたしは理不尽な怒りから冷めるのに三日から一週間はかかってしまう。ひとつひとつのことに真剣に向き合うからストレスになるのだ、と数名の方々に指摘された。しょうがないじゃないの。性格だもの。(A田みつを風)特にわたしは、なめられる傾向にあるらしい。これはわたしの被害妄想ではなく、他人にもわかるほどそうだったりする。 まず、年より若くみえることもある。どこへ行ってもそのことがまとわりつくのでなんとなく慣れてはきたが。とりあえず、会った瞬間から「こいつは年下だ。」「こいつはわたしよりランクが下だ」という態度を取る人が多い。だから、わたしは初対面の態度がずっと変わらない人とは長くつきあえてると思う。一度、「竹本がばかにされないようになるにはどうしたらよいんだろう。竹本がかわいそう。」などと言っている人がいたけれど、一方では「ばかにされる竹本でなく、最初からそのような態度をとる人間の方が問題だ。」という人もいた。どちらにしろ、小さい頃から悪いことをしていないのに、悪いことをしたといわれることも多かった。 しかしながら、わたしのラッキーな点は必ずその状況から救ってくれる人に会えること。その人の一言で状況が変わるほどの人物に助けられてきた。わたしはばかにされたりすると人一倍傷つくのだろうが、その場は耐えて、そのときやらなければならない方を優先する。(だからストレスもたまるのだが)その態度をみてくれている人がいて、それでわたしはたくさんの困難を乗り越えられてきた。だからわたしは、いつも一緒につるまなくても肝心なときにはお互い助け船を出し合える人間関係を大切にしている。 わたしの周辺の60年代に活躍された美術家たちも何も言わなくても強いつながりがある。わたしはその人たちのように、ひとりで戦いながらも強い絆をもっている人たちのように年をとっていけたらと思う。わたしがこのページに個人的なことをかくのも、個人レベルの問題は必ず社会につながっているからである。しかしながら、かっこいい理由も述べつつ、先日遭った理不尽なできごとに腹の虫がおさまらない竹本が、この場をかりて「自分がんばれ」的なことをいいたいだけだったりもするのだけど。 また来週。
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