週刊「÷3」 TEXT by Maki Takemoto 竹本真紀 profile1976 青森県八戸市に看護婦の母とバンドマンの父の間に生まれる。 1992 1994 1999 2000 今後の予定 「ガチャポン・トンチキ・プロジェクト」東京都現代美術館 ギフト・オブ・ホープ展内 '01.1.20.2:00〜 new!'02.2 銀座小野画廊IIで個展開催 '01.7 柏寺島文化会館で個展開催 | 唯一のメール用機械であるPHSにある日「いらい」という文字が入ってきた。方法詩人の松井茂氏からである。松井氏が行っている、5日ごとメールマガジンへの原稿「いらい」である。このメールマガジンは5日おきに発行され、毎回ゲストが400文字の寄稿をするもの。この「いらい」は、自分に対する挑戦状でもあり、わたしは受けとることにした。というのは、先日「5日ごと」について突っ込みメールを入れたばかりで、「そ、それはまずいでしょ。」なんて言っていたもんだから、今回の「いらい」は、じゃあ竹本やってみろよ!ということにもなるわけ。 人に言ったことは自分に返ってくるとはこのこと。武田てつやも母へ捧げるバラードかなんかでそんなことうたってたよね。松井さんはとっても落ち着いている方だが、年はわたしのひとつ上で一緒に成長していけるおにいさん的存在だと勝手に思っている。松井さんの詩をかく姿勢はとてもすてきだ。まだまだ足元定まらないわたしに比べるとしっかりと自分の立つ場所を持っている。 それとは別に中ザワさんとのやりとりは漫才ともいいがたいなんともいえないキャッチボールで笑える。今回の「いらい」はもう一度自分の文章を見直す機会でもある。「いらい」は400字を使って表現するもの。日記でも詩でもなんでもよい、とある。 学生の時、講義で「美術家は詩人でなければならない。」という村上善男先生の言葉を思い出す。7月にお会いした松沢宥さんは「詩をかくときは命がけですよ。」とおっしゃっていた。わたしは大学では最初国語を専攻していたため、文学から美術へ入った村上先生や詩をもともとかいていた松沢さんの言葉は違和感なく入ってくる。今回の「いらい」は命がけで引き受けるつもり。 先日、わたしのバイトしている東京スタデオが作ったスペースHIGUREで上司でもあり、ギャラリーオーナーでもある小沢さんと飲んだ。思うところあってHIGUREには全く寄りつかなかったのだが、なんとなく行ってもよい気持ちになったので行ってみた。飲んでる最中に一人の不思議なおばさんが入ってくる。「帰りついでに寄ったわよ。」なんていいながら。その人は真島直子という人で、鉛筆画を描いている人らしい。高知で大木博之氏と会い、合田佐和子氏と対談したという。合田佐和子さんといえば寺山修司の舞台美術などを思い出す。わたしが青森出身だというと、急に顔色がぱっと明るくなる。「あたし工藤哲己と暮らしてたから青森はよく行ったわ!」お、おもしろいこの方は。よく芸大へ遊びに行ってたので小沢剛さんや会田誠さんの作った同人などもみてたらしい。 ちなみに真島さんは10月21日〜11月9日、京橋のギャラリー川船で展覧会がをするのでみにいこうと思う。
最近の竹本真紀。
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