週刊「÷3」 TEXT by Maki Takemoto 竹本真紀 profile1976 青森県八戸市に看護婦の母とバンドマンの父の間に生まれる。 1992 1994 1999 2000 今後の予定 「ガチャポン・トンチキ・プロジェクト」東京都現代美術館 ギフト・オブ・ホープ展内 '01.1.20.2:00〜 new!'02.2 銀座小野画廊IIで個展開催 '01.7 柏寺島文化会館で個展開催 | それは11月23日午後2時22分に行われた。氏は一番弟子とともに荘厳な雰囲気の中、全身真っ白な装いで細長い美しい薄桃色の布を肩に掛け、ゆっくりとこちらの方に進んできた。静かに布を床におろし、儀式が始まった。氏はマイクに向かってこう言う。「人類よ消滅しようギャティギャティ」そして一つずつ提言を読んでいく。そうしているうちに、氏からみて右手の方の観客が奇妙な動きをしはじめる。観客はあぐらをかいたままの姿勢から額から顎までを床面につけたまま、ゆっくりとゆっくりと、かたつむりの進むごとく動いている。異変に気づいた周辺の観客たちの間には、「この人は具合が悪いのか?」「それとも氏に危害を与えようとしているのか?」と異様な空気が漂う。氏は一瞬ちらりと目をやるも、たんたんと提言を続ける。その氏の様子を、観客もじっとみつめる。勿論、今もなお、氏の足元に近づいている彼が突然なにか危険なことをしようものならすぐに飛び出せる覚悟だ。しかし、ある程度のところまで彼が進み出ると、なんとなく、それはパフォーマンスなんだという暗黙の了解のようなちょっとした安心感があり、カメラマンたちも、床に顔をぴったりとつけたままの男を撮影しはじめた。氏は一通り提言を終え、一礼して颯爽と去っていった。場内に響きわたる拍手。美しい布を間近でみようと集まる観客。さっきまで顔をつけていた男もゆっくり顔を起こす。松澤宥氏のパフォーマンスであった。それは、シンプルで堂々としていて、気品さえも感じられた。すると、突然場内に強いどなり声のようなものが響いた。通路の隅ではあるが、パフォーマンスの担当者のような人が怒られていた。「せっかく松澤さんに招待していただいたのに」というような言葉がきこえたような気がしたが、周囲の人は、あの床に顔をうつぶしていた彼の事で怒っていたのではないかと感じていた。しばらくして松澤氏が戻ってくる。たくさんの人がかけよる。わたしもかけよる。松澤氏は「見に来てくれたんだね。ありがとう。」とおっしゃった。例の奇妙な動きをしていた男もかけよった。すると、松澤氏は「ああ、君がやってくれたんだ!ありがとう!!」と男と強い握手を交わした。後からきいたら、男は松澤氏のお弟子さんだと言う。わたしは60年代美術をかいくぐった人間、ならではの無言でわかりあえるような人と人のつながりを目の当たりにしてえらく感動してしまった。 うさぼんの編集者かにえこうじさんから、うさぼんが一冊届く。なんだかうさぎばかりでほのぼのしている。悲しそうなうさぎはわたしのだけ。印刷された自分の絵をみて、不思議な感じを覚える。原稿を提出したのは7月。書いてある文章も、今の自分には少し違和感があった。 ワルツで曲を制作するため、鍵盤ハーモニカを購入。びっくりするほど怖い音がでるのね。この楽器。 ためしに伴奏をつけてみる。両手で弾けた。大学で泣きながら練習したピアノのおかげか。ありがとう!!弘前大学教育学部小学校教員養成課程!!と初めて思った。 急に読みたくなって、池田理代子の「おにいさまへ、、、」全2巻購入。いや、やっぱすごい。おもしろい!おすすめ。 作品は作ってないがなんかしてる気はしている。竹本真紀の明日はどっちだ?! 次号ご期待!!
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