週刊「÷3」 TEXT by Maki Takemoto 竹本真紀 profile1976 青森県八戸市に看護婦の母とバンドマンの父の間に生まれる。 1992 1994 1999 2000 今後の予定 「ガチャポン・トンチキ・プロジェクト」東京都現代美術館 ギフト・オブ・ホープ展内 '01.1.20.2:00〜 new!'02.2 銀座小野画廊IIで個展開催 '01.7 柏寺島文化会館で個展開催 | 最近÷3の原稿を作ろうと思って一週間ふりかえるのだが、何をしていたのか思い出せないことがある。ちょっとアルツっぽくなってきているのか?!とそんなとき親友の結婚の知らせがくる。と思うと次の日は別の親友から別れの知らせが。一週間何をしていたか思い出せない状態のわたしの周りでは知らないうちに劇的な人生を体感している人々がいるわけだ。 そんなゆるい感じで始まった今週の÷3の注目すべき話題はN-markミーティングキャラバン。6月6日東京で行われたミーティングに参加。ずっとホームページ作っていただいている野田さんに初めてお会いした。野田さんは思ったよりアツイ人だった。そしてプレゼンをさせてもらった。久しぶりに人前で自分の作品について語る。プレゼンの難しさを痛感する。 ミーティングには数名のアーティストや、アートにかかわっている様々な人たちがいらっしゃっていたのだが、中でもすごく印象に残ったのは神戸の震災の際、一番被害の大きかった地域の町作りをしているという方の話だ。 実は阪神大震災の一週間前、八戸でも三陸はるか沖地震という大地震があった。壊れた建物もいくつかあり、水道管なども一部壊れた。人も何人か死んだ。高校冬休み中だったが大学受験前の講習のため高校に行くと蛍光管がぶらぶらになっていて教室の電気もつかない状だった。図書館の本棚は全部たおれていて立ち入り禁止になった。わたしの家も老朽化もあってひびが入り、建て替えざるを得なくなった。その地震のあとも消しゴムで消したりしているときにちょっと揺れたりするだけでみんな過敏に反応したりしていた。地震の規模としては神戸の地震も八戸のも同じくらいだと言われていたが、なぜあんなに被害が違ったのか。ずっとそれが気になっていて、そのことについて尋ねた。八戸はもともと地震の多いところで神戸はほとんど地震のないところ。建物の建て方や地震に対する対策の違いではないかとわたしは思っていた。しかし話をきいて驚いた。震災時の震度を体感する機械に入っても震災時の揺れと同じ感覚にははらないという。揺れ方が違うのだという。部屋のある場所においてあるものが部屋の反対側に飛ばされるくらいの急な揺れだという。幼い頃自分を叱っていた近所のおばさん。大人になってからは肩をびしっと叩かれて元気かー?なんて声をかけてくれてたおばさんを自分の手でほりおこした話は本当にリアルにつたわってきた。その方は「神戸にもきてくださいよ。」と言っていた。その被害が一番ひどかったところがどのように生まれ変わっているのかぜひみたい。
『竹本真紀個展』
『アーティスト・ブックによる展覧会』に出品します。
〔京都〕Gallery SOWAKA 10月11日吉祥子のWINDSCAFFEで開かれる石渡玲玲さん中心の演奏会の美術担当しますます。
| |
N-mark.com Copyright 2000.N-mark.com,All rights reserved. |