週刊「÷3」 TEXT by Maki Takemoto 竹本真紀 profile1976 青森県八戸市に看護婦の母とバンドマンの父の間に生まれる。 1992 1994 1999 2000 今後の予定 「ガチャポン・トンチキ・プロジェクト」東京都現代美術館 ギフト・オブ・ホープ展内 '01.1.20.2:00〜 new!'02.2 銀座小野画廊IIで個展開催 '01.7 柏寺島文化会館で個展開催 | 隣の部屋の人が死んだ。第一発見者はわたし。なぜか朝早く目が覚めて外に出た。すると隣の部屋の扉からどろどろした質感の液体が流れでていた。変だな。と思って近くに寄ると、それは血だった。時間は午前9時前。大家の不動産が開店するのは9時30分。はらはらしながら開店を待ち、大家をよびにいく。大家さんと一緒に部屋の前へ行く。扉をノックする。返事がないので鍵であけてみることにした。扉があいた。「あ!たおれてる!」最悪の事態に。さすがにたおれてるところなんて見れるわけがない。たちまち救急車と警察がくる。事情聴取を受ける。よく考えてみたら朝方ねていたらバタン!と音がした。こわいな。と思いながらそのまま寝た。壁一枚隔てて人が死んでた。その感覚と、大量の血と、最悪の事態と。さすがに気分が悪く、友達の家でお泊まり。後に事件性がなかったことがわかり、隣の部屋もきれいさっぱり片づいた。 一度も話をしたことのない人で、50代くらいの人だった。挨拶しても返事がなく、不思議そうな顔でこちらをみていた。夜中に時々どんどんと音がしていたので普通の人ではないんだろうな。なんてなんとなく思って、へたに文句を言おうものなら逆上されて刺されるかもしれないとたまに怯えたりしていた。そんなもんで、そちらの方向にはわりと注意を払っていたら、今回の出来事が発生した。何か持病を持っていて痛くてあばれていたのかもしれない。気がつくと50代以上の一人暮らしの人はたくさんいる。何の職業かもわからず、誰かと交流をとっている様子もなく、話しかけても応答がなく、不思議そうにこちらをみる。そんな人をみかけると今だにぞっとする。死はあるひ突然やってくる。
ノックアウトマウス 第3公演
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