週刊「÷3」 TEXT by Maki Takemoto 竹本真紀 profile1976 青森県八戸市に看護婦の母とバンドマンの父の間に生まれる。 1992 1994 1999 2000 今後の予定 「ガチャポン・トンチキ・プロジェクト」東京都現代美術館 ギフト・オブ・ホープ展内 '01.1.20.2:00〜 new!'02.2 銀座小野画廊IIで個展開催 '01.7 柏寺島文化会館で個展開催 | 早いもので、2003年も終わりに近付いております。 2003年はなんだかせわしなかったっす。 でも、青森県を出てからというもの、駆け足でやってきて、やっと一段落ついたような気がします。 気がつけばちょっとした浦島太郎現象に陥ってしまっていました。 先日、都内で高校の同級生と飲んだのですが、彼女が酔っぱらって(?)高校の同級生に電話かけまくってました。 久しぶりに聞いた同級生の声はまったく代わり映えはしなかったけれど、結婚して家庭を持っているということだけが違っていて、ばか騒ぎしていたころよりも少し落ち着いているように聞こえました。 最近やたらと27歳なんだから結婚は?と言われることが増えてきた。 子供を産むのも20代のうちが良い、卵もきれいなんだよ。と産婦人科の看護婦をしている友人も言っていた。しかし、ヤクザな道へ入ってしまったのだからしょうがないのだ。 「安定した結婚、安定した生活を捨てても作家としてやっていきたいなら指導します。」という言葉を承諾して入り込んだヤクザな道。やめようと思えばいつでもすぐにやめれそうだが、一度入って様々なもの、自分の未知なる可能性も含めて見てしまった以上、引き返すことはできないだろう。犠牲にしてきたもの、応援、支援してくれている人たち、青い森の特派員に関しては青森県民の税金などを考えると竹本真紀はもう自分一人のものではなくなっているのだ。それは重荷ではない。わたしを後押ししてくれる心強い力になってくれている。人並みの幸せというものがわたしの幸せかというとそうではないと思う(強がってはいないと思う。) 美術関係者しかいない状況での生活が長かったので、わたしの生活スタイルにだれも疑問を持つ人はいなかったけれど、(言わないだけか?)最近、不特定多数の様々な人と接する機会が増え、「27歳で、結婚もしていなくて、会社員でもない、クリスマスに彼氏といない、デ ートもしない、そんなにたくさんの金もいらない、遊びにもいかない、女」というのが、世間一般には不思議で、とても不憫にみえるらしい。そして国立大学を出ていればすごいことらしい。年とか、金とか、男とか、学歴とか、そんなことで価値基準を決める人って、もしかして世の中の大半を占めているのか?オノヨーコのせいでビートルズ解散したんだとかいう人まだいるの?、みたいな。(ちょっと違うか?)まあ、おちつけ。来る新しい年2004年に希望を持とう。ひとつひとつ竹本真紀という人間の輪郭を確かめながら。 よいお年を。
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