週刊「÷3」 TEXT by Maki Takemoto 竹本真紀 profile1976 青森県八戸市に看護婦の母とバンドマンの父の間に生まれる。 1992 1994 1999 2000 今後の予定 「ガチャポン・トンチキ・プロジェクト」東京都現代美術館 ギフト・オブ・ホープ展内 '01.1.20.2:00〜 new!'02.2 銀座小野画廊IIで個展開催 '01.7 柏寺島文化会館で個展開催 | 青い森の特派員集会へ行ってまいりました。前回はほどんどお料理に手をつけることができなかったので、今年は食べるぞ!!と意気込んでいきました。 たくさんのお偉いさんがいらっしゃっておりました。なかには金八先生に出てるおまわりさん役の方がいました。子供の頃小学校行く前に見てた、ズームイン朝の青森担当だったアナウンサーの大友さんもいました。第一部の情報交換会では時間がなく、残念ながらわたしには発言の機会はまわってきませんでした。発言したのはほとんど70歳前後の男性ばかり。重要なことだけ話してほしいのだが、よけいなお話がちょこちょこありました。なんだか発言する人選といい、接待意識でその方たちに話させているのでは?とちょっと思いました。全てがそうだったわけでなく、良いお話もありましたが、この情報交換会はちょっといただけなかったです。 第二部の懇親会では、新しく発売されるという「はなおもい」というお酒で乾杯し、「食べるぞ!!」というかんじで料理へ向かいました。いままでにみたこともないようなごちそうに涙があふれそうでした、、、。しかしこれは懇親会。他の特派員と交流しなければ!!といっても周囲はほとんど40歳以上。平均年齢は55歳くらいでしょうか。するとわたしのだいすきな非常口のデザインをした方に会いました。特派員は各自名札と肩書きをつけていて、とりあえずなんとなく「あなたはなにをしている方?」もしくは「あなたどこの出身?」と尋ねます。そうしてなんとなく輪ができていきます。 みなさん青森出身者であるということと、青森を出て成功したというなにか強いオーラを持っていて、ばらばらな分野の人たちなのにすぐに打ち解けます。それと、情報交換会についてはみなさんブーイングでした。するとある人が言いました。「ああ、あなたが竹本さん、あんた前回たいしたこと言ってたよな〜。あんた頑張らねばいかんよ。ここで話してるより知事と話してきた方がいいよ。今知事 あいたからいまだ!!」ということでそのばにいた方々から背中を押されて知事のもとへ。新しい青森県知事の三村さんは、まだ若い知事で、動きがキャンペーン用着ぐるみみたいに常にちょこちょこ動いている印象があります。とりあえず自己紹介。「美術作家をしております竹本真紀です。」「あ!ご提言ありがとうございます!」と知事。今回の情報交換会では前もって意見質問等を知事あてにFAXしておくというしくみになっておりました。 竹本:「八戸の芸術パーク建設が中止になってしまったそうですが、、、。」 知事:「そうそう、県の赤字がすごくてね、、。」 竹本:「東京近辺では森美術館がオープンしたりで美術界も元気がでてきましたが、青森でも良い施設ができたし、青森独自の面白いイベントは行われている し、結構青森は注目されていますよ!!ただ美術館の財政難は全国各地で出てきているので、青森は元気だぞ!!という感じで青森から発信していかなければ ならないと思うんです。」 知事:「頑張って元気にしてるよ!」 竹本;「国際芸術センターの運営はどうですか?」 知事:「大丈夫です。存続します。八戸の方は残念ながらだめになっちゃったけど、その分青森芸術パークの方に上乗せしてますから。良いスタッフ、優秀な 人材をそろえて、また良い企画を準備しているので、期待しててくださいよ!!まかせて!!わたし芸術新潮にいたんですから。展覧会やるとき教えて!!み にいくから!!」 、、、という感じでプチ対談は終わりました。 しかしながら、知事とお話できたものの、音楽家の田頭勉さんは「県の議事録に残らなきゃ意味がない。」ということで、情報交換会の司会者に人選について 抗議をしてくれました。 この後、県人会会長、八戸会会長にそれぞれご挨拶をし、そして「津軽の足引っぱり、南部の手引っぱり」という言葉を教えてもらいました。寺山修司の「一度ふるさとをでたものはどちらに転んでもうらぎりもの」という言葉に通ずるものがあります。首都圏に住む青森県の人たちの結束の強さはものすごいものがあるけれど、みなさん恐らくでるくいは打たれてきたのではないかとおもいました。それに耐えてもやりたいことを貫いている人たちの強さと優しさに触れた気がしました。ただわたしはひねくれものなので、そんな仲間意識というか、団体に身を寄せていることだけを生き甲斐にはしたくはないとも感じてしまうのでした。
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