週刊「÷3」 TEXT by Maki Takemoto 竹本真紀 profile1976 青森県八戸市に看護婦の母とバンドマンの父の間に生まれる。 1992 1994 1999 2000 今後の予定 「ガチャポン・トンチキ・プロジェクト」東京都現代美術館 ギフト・オブ・ホープ展内 '01.1.20.2:00〜 new!'02.2 銀座小野画廊IIで個展開催 '01.7 柏寺島文化会館で個展開催 | 引っ越しが全くかたづかず、必要なものがどこにあるのか検討もつかない日々をおくっております。妹と生活してもう10日。なんとなく一人暮らしとは違う不自由さと、楽さを感じながら生活しておりますが、そんな穏やかな中にまた一人やってきました。弟です。こちらで働くとかで上京してまいりました。それとともに実家ですごい写真が出てきたのだよと、1枚の写真を持ってきました。どうやら20年も前に亡くなったおじいちゃんが写っているものらしいのです。もともと実家ではかなり面白い写真を見つけることができたのでそのノリで見たのですが、それは特に写真としてはそんなにおもしろいものではありませんでした。 若き頃の祖父であろう人物が背の高い紳士と握手して微笑んでいる写真。へ〜、おじいちゃん若い頃こんな顔だったんだー。とくるっと写真を裏返してみると「佐藤栄作氏と。竹本功。」と書いてありました。 驚いていると、弟が言うには家には田中角栄氏と晩酌している祖父の写真もあるとか。う〜ん。おじいちゃん一体なにもなのでしょう。家族の中に誰一人としておじいちゃんが何者なのか知るものはおりません。私の知るおじいちゃんはお酒に酔っぱらっているイメージが多いです。そのほかには犬の絵をかいてもらったこと。 知恵の輪のような頭を使うおもちゃでよく遊んでいた。その他7歳までの断片的な祖父の記憶。ただ、祖父が亡くなってからこれまで不思議にいつも祖父に守られているような気がしていました。妹は祖父が亡くなった2か月後に生まれたのですが、妹も祖父に守られている気がしているらしいです。 そんな祖父。一体、なにものなんでしょ。 | |
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