週刊「÷3」 TEXT by Maki Takemoto 竹本真紀 profile1976 青森県八戸市に看護婦の母とバンドマンの父の間に生まれる。 1992 1994 1999 2000 今後の予定 「ガチャポン・トンチキ・プロジェクト」東京都現代美術館 ギフト・オブ・ホープ展内 '01.1.20.2:00〜 new!'02.2 銀座小野画廊IIで個展開催 '01.7 柏寺島文化会館で個展開催 | 変わってしまった人の心ばかりは何をもっても動かすことは容易ないことだ。「わたしは困っている人を助けたい。」と言っている人が肝心な隣にいる人のことを見失っていることがある。 人の思い込みも怖い。その人を幸せにしてあげたいと思うあまりにその人を実は不幸にしていることもある。ひどい言葉をたたきつけられて真っ白になり、走っている車の中からも逃げ出したくて、そのまま飛び出してそこがどこだかわからないまま走り出して走って走っていたらいきなり現れた知っている風景にはっとして立ち止まった。13年ぶりにみた風景だった。まだ変わらずにあった。この公園みたことあるぞ。あの飛行機型のジャングルジムもそのままだ。 ここはもしかして、、と一生懸命記憶をたどる。無意識で歩いていたらわたしが通っていた中学校が現れた。中学校はバス通だったのでバス停と中学校のルート以外は意外と知らない。知っている風景、自分にとっては波乱な生活を送った濃い空間との再開が発狂したままの気持ちを落ち着かせた。頭の中にはいつも出てくる中学校の廊下や教室が、長い時間をへてわたしの目の前に姿を表した。 少し校舎はくたびれていたけれど、今も変わらず何が起ころうとそれはただだまってこちらをみていた。 そのまま歩いて家へ帰った。13年たっても変わっていない土の小道を歩きながら。
@竹本真紀個展
@THE LIBRARY 2004に参加します。
京都 Gallery SOWAKA
2004年7月20日(火)〜8月1日(日) | |
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