週刊「÷3」 TEXT by Maki Takemoto 竹本真紀 profile1976 青森県八戸市に看護婦の母とバンドマンの父の間に生まれる。 1992 1994 1999 2000 今後の予定 「ガチャポン・トンチキ・プロジェクト」東京都現代美術館 ギフト・オブ・ホープ展内 '01.1.20.2:00〜 new!'02.2 銀座小野画廊IIで個展開催 '01.7 柏寺島文化会館で個展開催 | 南部と津軽は仲が悪いと、青森県ではよく言いますが、わたしは八戸生まれなので南部です。しかし、大学は弘前で、第二の故郷だと思っているところです。弘前は津軽です。政治の問題にも南部と津軽の長年の確執が影響してきます。 南部は南部で、津軽は津軽!違うの!と青森県のイメージは津軽の方が強いので、誤解する人にはそのように言う事はありますが、わたし自身は南部だの、津軽だのというこだわりははっきりいって興味がない。どちらも好きです。南部の方は比較的のんびりとした性格で、津軽に対して闘争心むきだしの人を見た事はないのですが、津軽の方は人によってはアンチ南部!という感じの人がいます。例えば甲子園南部が行ったから負けたとか、八戸は青森県じゃないとか。本当にくだらないし、言われた方は理不尽ですよね。断っておきますが、これはアンチ津軽ではなくてアンチアンチ南部な文章です。弘前にいるときも2時間ほど気があってお話していたのに八戸と言ったとたんに相手の顔が豹変してしまったことがありました。年配の方ほどそんな方が多いらしいです。 わたしは青い森の特派員に任命されていますが、何も知らない人がわたしを見ると、「なんであなたのような 小娘が特派員なんだ!」と思う方もいますし、実際言われた事も何度かあります。青い森の特派員というものが青森県人になじみがなく、わたしをみて「青森県は一体何をしているんだ!特派員なんて作っている場合か!」と言ってきた方も います。 青い森の特派員について説明すると、「そんなこと青森県がするわけがない。なんのために特派員を遊ばせておいているんだ!それは青森県じゃない!南部だからだ!おまえが南部なんだからなんだよ!このくそ南部めが!南部しかそんなばかなことしねーよ!」と言われました。その方はわたしが美術家だということはわからなかったので、ただの小娘がぶらぶらしてると思ったのかもしれません。特にわたしは27歳にみられることがまずなく、20歳そこそこの小娘だと思ったのでしょう。南部だ。津軽だ。そのこだわりはわたしには全く関係がありません。「津軽弁ひどくないね。」といわれて「南部だから。」と答えるだけのもんです。生まれたところがたまたま南部だったんです。わたしもこれだけ言われてだまっているわけにはいきませんでしたので、すみません、ちょっとむちゃしました。 今、美術が大変盛り上がっている青森ですが、美術だけは津軽も南部もないように思えます。それどころかすばらしい連係プレイですよね。南部だとか津軽だとかくだらないことはいつまで続くのでしょう。 わたしにはもっと大きい目標がありますから、そんなことはどうでもよいし、そんなに特派員になりたければどうぞ。という感じです。 しかし、青森県の方がみなそうだとはみなさん勘違いなさらないでください。ただ、そんな環境の中でみんながおのおの成長できますか?わたしはもうそこでは飽和状態になったから出たのです。くだらない風習はもう終わりにしませんか?愛国心だけ残して。救世主はその土地にこれまでなかった新しい感覚の芸術だとわたしは思います。
@THE LIBRARY 2004に参加してます。 | |
N-mark.com Copyright 2000.N-mark.com,All rights reserved. |