週刊「÷3」 TEXT by Maki Takemoto 竹本真紀 profile1976 青森県八戸市に看護婦の母とバンドマンの父の間に生まれる。 1992 1994 1999 2000 | ギャラリー小野での個展は終了しました。今回は正直なところあまり人は来ませんでしたが、電車代をかけてきていただいた方々、どうもありがとうございました。ただ、今回の感触としては、竹本真紀も知名度があがって来たなということです。 「横浜でやってましたね。」 「前橋で賞をとってましたね。」 「お!また、やってるね!」 と言うカンジ。 今回はプライベートで大へこみすることがあって、ブル〜な感じでもありましたが、おちこんでられない!って感じで自分の作品群に囲まれながら静かな時間を過ごしていました。久しぶりに耐える個展でした。 恩師、岩井先生にはよく言われました。村上先生も言ってました。「人が来なくても耐えなければならない。自分が作品を見ている状況から、自分が作品に見られている状態に耐えるのだ。それに意味がある。」と。しかし、わたしには運が向いてる。風が吹いて来ている。ここで乗らないわけにはいかない。チャンスはわたしの都合に合わせてはくれないのだ。 カミングアウトをちょっとすると、危うく里谷多恵になるところであった。(公然わいせつはないですよ。)「最低!」と言われ続けて自分は言われるのよりずっと自分のことを最低だと思った。怪我もした。わたしは未だに地元に帰ると言われることがある。 中学の頃、担任にキレたことがある。今では笑い話だが、どうしても許せないことがあると、歯止めがきかないことがあった。それ以来はそんなとはなかった。キレてもかわいいもんだった。彼氏が別の女とベッドで寝ていても、クリスマス用のクラッカーをパンパンならしたにすぎなかった。ただ、今回は生まれて初めてあそこまでキレた。腕は腫れて、軽いムチウチになった。思いが強かった分、キレたのもでかかった。右手が平気で安心した。トラブルの最中、頭の中にちょっと冷静な自分がいて、「これは芸術をもっと頑張れという神様のいたずらだ。」と思った。チャンスかもって。「こんなときにこんなこと考えてる自分は大物かも。」と、頭の中ではゆっくりと何か考えていた。怪我しても、へこんでも、わたしは絵をかくしかなかった。 帰ってメールを見る。 「現代美術製作所の曽我さんが絵を買ってくれました。」「よっしゃ。」心の中でガッツポーズ。友達から電話がかかってくる。「竹本グランプリおめでとう〜!!やっと認められて良かったな〜。」本当に喜んでくれた。申しわけない気持ちがして、出来事を話した。 親友は本気で怒った。「お前の手は、お前をそんなになるまでツライ思いをさせたヤツなんかのために使うモンじゃない!」 怒られたのだがそれはすごく自分を大事にしてくれてる言葉だったので、本当に胸にささったし、たくさん泣いて、すっきりして、おちこんでいられなくなった。 応援してくれている小野さんにもすまない気がして話した。1日置いて、自分から、わたしは今回のことで本当に勉強になったので、わたしの気持ちの甘さが起こしたことなので、もっと集中してやりますと、これからの話をしにいった。ちょっと手慣れてきたところに喝を入れられたのだ。 そしてわたしは、自分だけの体ではないことを強く認識したし、周囲の温かさも知った。ごめんなさいを言うよりありがとうございました。と言いたい。21歳の冬、覚悟を決めてこの世界に飛び込んだのだ。片手間ではできないが、いいもん全部どりでルンルンでわたしは昇龍!(?) でも、ARTSpaceの打ち合わせで行った飲み屋で座った席が「懺悔の間」だったのには苦笑、、、。 @東京都西荻窪のニヒル牛で、記憶処理研究所、クライアントの未処理記憶サンプルを100円で販売中! その他、カンバッチ、ポストカードも販売中です! @前橋アートコンペ“ライブ”入賞作品展 2005年3月12日(土)〜3月27日(日) 水曜日休館 ミニギャラリー千代田 371-0022 群馬県前橋市千代田町2ー8ー12 @東京青山のGallery ART SPACEでおもしろい4人展します。 「TALKING BODY」 2005年4月5日(火)〜10日(日) 12:00〜19:00(日曜〜17:00) 相原康宏、竹本真紀、徳永修子、ぶりお @個展 2005年4月13日(水)〜4月18日(月) 11:00〜20:00 Studio Zone (高円寺) @個展 2005年4月25日(月)〜4月30日(土) 11:30〜19:00(最終日16時まで) 銀座小野画廊 @個展 6月頃東川口のKEN Art Gallery Bank ART撤去中の偶然。 | |
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