週刊「÷3」 TEXT by Maki Takemoto 竹本真紀 profile1976 青森県八戸市に看護婦の母とバンドマンの父の間に生まれる。 1992 1994 1999 2000 | 「かくめい」展開催中29歳になりました。 来年は30歳かあ〜。30代面白くするためにもここ1年はさらに頑張り時ですな。 トリエンナーレのハードな生活からそのまま突入したかくめい展ですが、盛況の内に無事終了致しました。 展覧会が始まってからも、三人ともいっぱいいっぱいな感じを隠しきれない状況が続きましたが、初日に行われた井戸敏之氏とクロダマサユキ氏のパフォーマンスを軸に、この展覧会は進んでいきました。 展示は井戸敏之氏のかくめいボードと、革命ヘルメット、クロダ氏のコムソーとだるま、竹本真紀の「thinkingpaintingかくめいバージョン」、パフォーマンスの残骸になりました。 パフォーマンスの内容は、まず最初に井戸氏が天井から下がったオブラートで作られたシートに「革命」と書くところから始まります。書き終えると、クロダ氏と井戸氏が、仏壇にあるチーン!と鳴るもの(ど忘れしました。)を鳴らし、革命と書かれたシートに手を合わせ、「なんまんだぶ、、、」と唱えます。そしてもう一度チーン!と鳴るとそれがゴングとなり、二人のプロレスが始まります。プロレス中、たらしてあった大量の青い絵の具にまみれて二人とも青くなっていきます。ボディペインティングの意味もあるのです。そして井戸氏が完敗し、クロダ氏が勝利に喜びます。その間井戸氏はオブラートの「革命」を食べ始め、呑み込んでしまいます。そしてクロダ氏が勝利のお祈りに「チーン!」と鳴らすとまた二人が臨戦態勢に入る。というところでパフォーマンスは終了 します。 なぜ今革命か。きっかけは、芸大学生会館で行われた「ちょっといっぱいいっぱいです」展でした。 井戸氏が会場内に自分の部屋のものを持ち込み、バリケードを貼り、鋲のついた「自革」というヘルメットをいくつか展示したのです。 わたしは弘前大学学生寮で寮長の経験があり、その時に、もう必要ではない学生運動の名残の制度を守り続けることに違和感を感じていました。 その感じていたものが井戸氏の作品とぴたっとあったのです。 熱い学生運動の時代と現代のギャップ。それをナンセンスではあるが、そのまま展覧会にしてみてはどうだろうか。わからないなりに胸を張って「わたしたちの世代はまるでわかりません!」と、発表してみようではないかという話になったのです。 そして、自分たちの作品を展示するだけでなく、当時運動していた方、または目撃者にお話をうかがっていこうということになりました。 会期中、美学校の今泉省彦先生をお呼びし、歴史的な革命と、アートの革命のお話をしていただきました。 また、その前日には高校生から10年間運動に参加していた方のお話をききました。 その運動の形や熱と、現代の自分たちの動きにはかなりのギャップがありました。 革命は幻想だった。でも、運動していたことは無意味ではなかった。と運動に参加していた方はおっしゃいました。 現代における革命とは何か、話し始めるとはっきり言って答えはでませんでした。 ただ、歴史あっての現代ですから、現代を考える上でも渦中にあった方の生の声はとても響くものがあり、様々なものを再考しながら現代を生き抜いていきたいと思いました。 @東京都西荻窪のニヒル牛で、記憶処理研究所、クライアントの未処理記憶サンプルを100円で販売中! その他、カンバッチ、ポストカードも販売中です!手書きのTシャツも売ってます。シール新発売!! 「Happyかくめい toyou」 | |
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