週刊「÷3」 TEXT by Maki Takemoto 竹本真紀 profile1976 青森県八戸市に看護婦の母とバンドマンの父の間に生まれる。 1992 1994 1999 2000 | DVDで「NANA」をみた。 宮崎あおいとか、中島美嘉とか出てて、ふつーに楽しめるんだろな。 と思ってみたら、かなりよくできていて深いものを感じた。 NANAは知っていたけどマンガは読んでない。 マンガ読みの母親がわたしが小学校にあがる前から、わたしに買ってあげるふりをして自分が読みたいがために「りぼん」を買っていた。 当時のりぼんは、今みたいにマンガ雑誌の種類も少なかったので、わりと大人っぽい内容のマンガも載っていた。 それなので、わたしの周りでりぼんがはやり出す頃は卒業していた。 矢沢あいのデビューは鮮明に覚えている。 結構地味な絵柄で感動陸上部な作品だった。 地味なイメージが強かったので、ご近所物語が出たときは結構矢沢あい頑張っちゃったな。と思った。 かなり無理して今風に持っていってるような気がしてどこかいたいたしくてこちらも読んでない。 といってもマンガそのものをあまり読まなくなってしまったのだけど。 バンドものではまったマンガは惣領冬美の「THREE」中学のときに友達に借りて読んでかなり影響を受けた。 ここからいろんな音楽を知ってジャニスジョプリンやツェッペリンとかを聴き始めた。 「NANA」のはちとななの関係が本当にうまく描かれていて、夢に生きる自立した女と、男に献身的に生きる女の比較がおもしろいと思った。 「女性の自立」とか、「女性の幸せ」とか、単なる少女マンガの恋だの愛だのと言ってるものとは違って深いテーマを感じた。 「NANA」の音楽はよいと思っていたので、中島美嘉のナナが歌うのと、土屋アンナが歌ったものはすでに購入していた。 映画をみていてかなりリアルにわかる部分とかがあっていつのまにか号泣していた。 自分の中にはななの部分もはちの部分もある。 特に、はちが彼氏を待ってて、彼氏が他の女の子と抱き合うところにはち会わせるシーンとかは、かなり似たシチュエーションがあったので、思い出してしまった。 勿論現実の方が映画よりももっと辛いものであったが。 ななとはちが暮らしているアパートは実はわたしのアトリエの側にある。 すごく良い建物で、いろんな撮影に使われている。 しかし、残念ながら近年、建物の老朽化にともない取り壊しが決まった。 そこにお店をかまえていた貸写真暗室スタジオDARKROOMが現在わたしのアトリエの隣のお部屋に場所を移って営業している。 建物保存とアートにお金を出資している横浜市だが、それにお金使いすぎじゃないの?って批判する市民も少なくないが、やはり残念ながら取り壊しの選択しかできない建物もたくさんある。 とにかく、いろんなこと考えさせる映画だった。 マンガも読んでみようと思った。 @ZAIM http://za-im.jp/php/ ここにアトリエかまえてます。 | |
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