TEXT by Maki Takemoto
竹本真紀 profile1976
青森県八戸市に看護婦の母とバンドマンの父の間に生まれる。
1992
中学校卒業記念イラスト展 （八戸NHK）文化センター
1994
バンド「根城パラダイス」（八戸西高等学校体育館で一度限りのライブ）
1999
国立弘前大学教育学部小学校教員養成課程卒業
美術科卒業制作展（弘前大学学生会館、弘前VIVRE）
2000
ひいらぎ展 （柏高島屋ステーションモール市民ギャラリー）
美学校トンチキアートスクール入校 千葉県柏市在中
「竹本真紀と＊＊」展を、毎月開催していくことになったのだけれど、なぜ、「竹本真紀と＊＊」展にしたのかというと、一つは、「企画」という風にすると、わたしは作家なので違うので、竹本真紀と関わりのあった人をリスペクトしていこうということにしようと思ったわけです。
そういうわけで、ないがしろにしてやるわけではないけれど、リラックスして行う展覧会なのです。
2月に「竹本真紀と松澤宥」展を開催することになったのですが、意外と反響が大きくて、かなり大きいイベントになりそうです。
最初はそんなリラックスした状態で始めたものの、「松澤さんに失礼のないように。」とか、「命がけでやれ！」風な雰囲気を要求されてしまって、「？」という感じです。
リラックスしてやるからこそ、おもしろいものができるのではないかと思っています。
そうなので、拡大してしまったものを一度切り離して原点に戻って行うことにしました。
もともとの展覧会意図はこうである。ということの提示により、理解を得ることはできました。
また、松澤さんに対してのみなさんの強い思いと、松澤さんを大事にしたい。と思う気持ちを目の当たりにしました。
しかし、わたしは最初の原点を崩すことはないと思っています。
わたしは何一つ失礼になるようなことはしていないし、失礼にならないようにしようとプレッシャーを持つことが、表現者としていかにかっこ悪いかということを知っているからです。
展覧会としても告知が遅いのでは。という意見もありましたが、やろうと思ったのが最近のことだったし、告知は今の世の中いくらでもなんとかなります。
はっきりしないまま告知する方があまりよくないと思うのです。
あくまでもリラックスして行う展覧会なのです。
リラックスしているけど、決めるところは決めたいという感じです。
誰になんといわれようと、わたしは松澤さんとのやりとりで思ったことや感覚をそのまま表現したいと思っています。
「失礼のないように。」ということはまして基本中の基本で、言葉に出して強く言うことではありません。
巨匠でありながら、いたずらっこの子供のように作品をFAXしてきてみたり、駅での展示に作品を提供してくださったり、そういう、純粋におもしろいと思ったことにすぐに反応してくださった松澤さんの感覚を、わたしは大事にしたいと思っています。失礼のないように緊張して行う展示よりも、失礼になってしまうくらいの方が松澤さんも喜んでくださると勝手に思っています。
また、一部の方からのご意見で、松澤さんをだしにして、自分が前に出るようなことを言われましたが、全くそのつもりはありません。
わたしは純粋に松澤さんとのやりとりの中で生じた作品を見せたいと思いました。
それと、一見接点のないように見えるわたしの作品と松澤さんの作品をひきあいに出すことで、また違う、どこの美術館でもやっていない松澤宥展をできればと思っています。
逆に、松澤さんは生前、「わたしと関わって何かすれば、あなたも美術家として名前が出ますよ。」という話を言われたこともあります。むしろ、だしにしろ。とおっしゃったわけです。
しかしながら、不器用なもので、今に至るわけです。
わたしがうまく、やらしく世の中をわたっていけるかどうか、みんなよく知っているはずです。
目の前においしい話が転がっていても自分の力で立てるまでは、と、断り続けてきました。
それを「欲がない子」と言われたこともありました。
なので、そんな風に思う方はご自由に思ってくださってかまいません。
そう思った瞬間、すべてがつまらなく映るでしょうね。
あくまでもリラックスして面白いと思うことを純粋にやっていこうと思っています。
＠「竹本真紀と松澤宥」展
2月22日〜25日13時〜20時、ZAIM本館403MA横浜市中区日本大通34
地図 http://za-im.jp/CONTENTS/zaim5.html
25日はZAIM本館3階シアターで、松澤さんの秘蔵VTRの上映とトークを予定しています。
会場午後2時 開演午後2時22分トーク伊丹裕小倉正史今泉省彦
＠「竹本真紀と石渡玲玲」展
3月23日〜24日、30日〜4月1日、ZAIM本館403 MA
現代音楽作曲家の石渡玲玲さんとの今までのプロジェクトの集大成と演奏があります。
この期間はZAIM全館でZAIM在住作家がイベントや展示をするので、それに合わせて竹本真紀の作品も別ブースに展示予定です。
＠竹本真紀ブログ記憶処理研究所ちょっと整理しました。
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