週刊「÷3」 TEXT by Maki Takemoto 竹本真紀 profile1976 青森県八戸市に看護婦の母とバンドマンの父の間に生まれる。 1992 1994 1999 2000 | 31歳になった日。 大野一雄フェスティバルのカロリン・カールソンにご招待していただいた。 映像と舞踏の融合。 あまりにも美しい映像に息をのんだ。 生まれて初めてあんなに美しいものを見た。と言っても過言ではない。 幻想的なものから都会的なものもあった。 何人か演者さんがいるのかと思っていたら、カロリンさん一人だった。 女性だが、完全に男性に見えたときもあった。 すべての演目が終わって、大野一雄さんが出てきた。 大野さんをお見かけしたのは二年ぶりくらいだ。 ほとんど表情もなにもないが、彼は生きている。 そして出てきただけで、皆、感動する。 そこにいるだけで、すごい存在感だ。 しかし、もう、半分くらいは別なところに飛んでしまっていて、そこにはない気がした。 でも、なお、そこにいるのはなぜなんだろう。と思った。 彼の意志で、まだそこにいるに違いないのだ。 演目あとの交流会では、久しぶりにいろんな人と会って、いろんな話をした。 おもしろかった。 カロリンさんも楽屋から出てきたが、近くで見て驚いた。 作品や、舞踏を見て、とても若い人だと思っていた。 かなり年配の方だった。 とてもすばらしいものを見た。 10年前の誕生日、死にたくて仕方がなかったが、その10年後、大野フェスに招待してもらえるような環境になるとは思わなかった。 大野さんを大学の授業で映像で見ていた頃だ。 そんなことを考えながら、今年の誕生日は本当によい日で、よかった。 @個展 2007年11月5日(月)〜11月10日(土) 11:30〜19:00(最終日16:00まで) 小野画廊・京橋 東京都中央区京橋3-6-15第二吉井ビル2F 03-3535-1181(会場) 03-3545-1139(事務所) | |
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