APPLE
N-mark collection2000

名古屋港の倉庫群で
開催予定の展覧会

2000/10/10 〜 10/15

アーティスト
澤登恭子SWANOBORI Kyoko (Tokyo)
木村崇人KIMURA Takahito (Tokyo)
北山美那子KITAYAMA Minako (Nagoya)
高平真帆 TAKAHIRA Maho (Fukuoka)
佐藤優 SATO Yu
(Tokyo)
溝口康彦 MIZOGUCHI Yasuhiko (Nagoya)
小川良子 OGAWA Ryoko
(Nagoya)

 

ビデオプログラム

 

展覧会「APPLE」は、

展覧会内容はかなりパフォーマンス色のものが多かった、またできるだけリアリティーあるリンゴを落とすため、純粋に25メートル×35メートル×5メートルのすべての空間で個展だと思って作品を作ってほしいと依頼した。また作家から聞かれたことと、問題の起こりそうなこと等、必要最低限の情報だけを作家に提供した。またできるだけ自分の作品だけに集中できるようにギリギリまで作品を考えたり作り直したりしてもらった。そのため必然的に調整のためのディスカッション(電話やメールで行われる)が毎日の様におこなわれ、開期が近づくにつれその数も内容も濃くなってきた。それらの内容は搬入直前まで作家間ではなくすべてN-markの業務として調整してきた。そのためアーティストやN-markの僕たちですら、展覧会が始まるまでどんなりんごがどんな様に落ちていくのか見えていなかった。
  正直にリンゴが落ちるのか落ちないのかゲーム(賭け事)のようでもあった。だから僕ら企画側もエキサイトできたのかも知れない。

 もう一つこの展覧会で重要であったのはビデオのプログラムでした。ここ最近日本に於ける「名古屋」では、若いアーティストの活動が盛り上がりつつあると言われてはいます。しかし都市の規模で行けば200万人を越える大都市でありながら、アートや文化においては極めてローカルといった状況で、その社会においてもこの手の分野は殆ど認知されていない。
そんな名古屋で活動を続けているアーティストやそれらの文化に興味あるひとたちにとって、同世代の全く離れた場で活動をするアーティストの作品や活動を同じ空間で見せることができたということは重要なことであり、また同世代のアートを意識できるとても刺激的なことでもあった。特に他の地域の文化やアートを崇拝するわけではないが、個々のアートを認識する上でも重要な意味があった。 そういった事も含めここで国内・海外で活躍する同世代の作家を自分たちの作り出した空間ですこしでも紹介出来たことは僕たちにとってとても重要な意味があった。 またこれをきっかけにできたネットワークも大きな利益も一つだった。

りんごが落ちた。?

結果最低でも僕には、7つのりんごが落る瞬間がみえた。
ただ ひとつ発見できたことはどんな味の違うリンゴもやはりリンゴは一つの方向に向かって落ちているんだということだった。

そんなことは当たり前のことなのだと思う、逆にやっと当たり前のことがここで起きたのではないかとも思う。
リンゴが本当に落ちたのか落ちていないかについては、展覧会風景写真と作家のレポート、展覧会レビューを見ていただいて見ていただいた方が判断していただければと思います。

これらの事後報告という行為によって、僕らの行為が一人でも多くの人に目にとまることができればと思います。そしてドキュメント2000スタッフの方・スポンサーの方々、機材協力していただいた電研コテム様、会場へ来てくれたみなさま、N-markをサポートしてくれたみなさんへ心よりお礼申し上げます。

N-mark
武藤勇

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