apr./may./jun./jul./aug. TEXT by Akiko Ikeda 池田朗子 profile1972年 岐阜市生まれ 1995年 名古屋芸術大学卒業 1997年 京都市立芸術大学大学院美術研究科修了 現在 チェルシーカレッジ・アートアンドデザイン大学院 在学中 個展 グループ展 | 8月15日(水) タイトル:終戦記念日
お友達のお友達、ユーゴスラビア出身のダンサーの方にお会いする。カフェでお茶をしながら、彼女のとてもシリアスな地元での話になる。「なんと答えてよいのだろう」と考えると言葉が出てこなくて、とても美人な彼女の目は、それを現実として見ていて今、私の目の前に座ってるんだと思うと本当に不思議な気持ちがした。話は、「軍隊」の話になり、私は「自衛隊」について説明するのにテコズッタ。話してる間に、今日は終戦記念日だった事に気がつき、亡くなった祖父が夏休みに戦争の話をしてくれた事を思い出した。それを乗り越えて、祖父母が生きてきた事と私の日常がどう繋がっているのか実感できなくて居心地が悪かったなぁ、あん時。
朝から、銀行・図書館・写真屋と回る。祖母に頼まれたお土産を買いに行く途中でお友達から電話を貰い、ヴェルメールの展覧会(ナショナル・ギャラリー)に行く。「名画」を見ようと観光客がいっぱい。日本と同じ、人ばかりでナカナカそれに近づけない。(しかも天気が良くて、室内も暑い。)
再び、ぼんやりしてたらあっという間に、一日が過ぎていた・・・。
ぼんやりしてたら、寝坊して朝の約束を逃す・・・・。
昨日泊まったお友達の家は、住んでいる人全員、朝から旅行に行ってしまう。(私のお友達も含て・・・。)何故か、家主達より遅く起き、最後に外出の私。そこから、遠くないカムデン・アートセンターに向かう。展覧会自体は、ずいぶん前に始まった「ニュー・コンテンポラリーズ」前年度、卒業または在学中の作家のコンペで選出された作品たち。クラスメイトも参加している。ベルリンで出会った香港人のお友達も展示していたが、機会の故障で一部作品が動いておらず残念。それが、ちゃんと動いていたらその中で一番好きなものだったと思う。そこから帰る途中、住宅地の緑がとても綺麗で心が「シン」とした。そういう作品を最近見ていない・・・・・。
ロボコン、少し復活。編集室でビデオのループを作る。さすがに何度も何度も同じ作品の編集が続くとチョット気分が悪くなる。「次!次!次!」って、逃げ出したい。ともかく、「何かの時」のために、3時間ループを作る。しかも2本。コンピューターでループをセットしたらする事がないので困る。コンピューター・ルームでインターネット。帰国後、行く予定の東京のギャラリー・リサーチ、友達のサイトを見る。気分はすでに帰国モード。夕方、やっと録画が終わりお友達のパーティーに。あまり人は来なかったが、何となくホッコリとしたイイ雰囲気のパーティー。日曜日に帰国するというクラスメイトも来て、すごい寂しくて、別れがたくて、辛かったけど、それがとても美しく思えたので、「いつか会う!」っていう気持ちで最後、見送れたのが良かった。その夜、お友達とおしゃべりしながら寝る。こうやって人からいっぱい学べて幸せだ。
ロボコン、故障中続く。寂しくて、人に会いたくて仕方ないのにいまだ頭痛は続く。強力頭痛薬の効き目もない。なんてこったい。「朗子!今日はバーベキュウよ!」と電話を貰うが、「まだパジャマ着てるのよ・・・・。」とてもじゃないが、お酒を飲んでおしゃべりする気にもならない。
本当に、燃料の切れたロボコンのようにヘナチョコ野郎の私。鏡を見ても、眉毛がいつも以上に「へ」の字型になってるっつうの!!!!
スピタル・フィールドのマーケットに出かける。お天気も割と良いので人もいっぱい。ホワイトチャペル・ギャラリーにも立ち寄る。
午後から、お友達と約束していた「カポエラ」のコース発表会があるというので行ってみる。少し高い入場料だったが、興味は抑えきれず入場。フランス、スペイン、ブラジルとさまざまな国から先生がきていて、生徒さんは白人が多い。もともとはブラジルの奴隷制が生み出したというスポーツ。音楽と踊るような人の動き、最後の先生のデモンストレーションは、スピードも技も格段にすばらしく、会場総立ちで、幕が下りた・・・・。
学校に勇んで登校。ビデオ作品のドキュメントを作るため。またまた、あいかわらずコンピュータが思い通りにならない。才能ないのかしら。しかし、色々やってみる。静かなスタジオは大好き。いくつか目標の物が手に入ったがいくつかのことが出来なかった。
ひっそりした学校に登校し、機材の返却と掃除を行う。あの夏はどこへ行ったのか雨が降りなんだか寒い。掃除が終わっても雨が止まないのでコンピュータールームでメールをチェック。
ともかく、ドキュメンテーションのための撮影!と勇んで登校。ビデオを借りて撮影。写真もとる。何人かまだ行われているグループ・クリットに参加。かなりシャープな批評、意見交換で面白い。 | |
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